農業に転職して良かった事 10のリスト ~後編~
私は約一年半前に大手製造会社を辞め、農業に転職しました。将来的には自立経営を目指し現在は雇用就農の形をとっています。それからの生活は本当に劇的に変わりました!これまでを振り返り、農業に転職して良かった事を10個挙げてみたいと思います。
ここからは後編になります。
6.しっかりと睡眠時間が確保出来ている
7.仕事で頼りにされる事が増えた
8.考える時間が増えた
9.周囲から期待や評価する声が多い
10.とにかく毎日が楽しい
6.しっかりと睡眠時間が確保出来ている
農業を始める前の生活の私の生活は、平日は22:00まで残業も当たり前で、ひどい時は朝4:30に起床して仕事という事もありました。睡眠不足の中、車での長時間移動も多かったため、いつ交通事故を起こしてもおかしくない状況だったと思います。
栽培品目や雇用先によっても差はあると思いますが、私は農業を始めてから仕事は遅くとも18:30には終わっています。朝はいつも5:30に起床で済んでおり、規則正しい生活を送る事が出来ています。睡眠時間は6〜8時間とっており、昼食時には軽く昼寝もしているため睡眠時間に対する心配は全くなくなりました。
7.仕事で頼りにされる事が増えた
前職において私は営業として業務を行っていました。従業員数は1000人以上おり、当然私と同じ様な立場の同僚や事務の担当者もいた為、自身で行なっている業務は会社内においてとても限られたものだったので、職場における私自身の必要性に疑問を感じていました。
農業を始めた今は職場内において担当する業務の幅が広がりました。農産物の生育管理から、収穫・調整作業、トラクター等の農業機械の整備、商品の配達まで、多岐に渡っています。従業員数が少ない事で自分を頼りにしてもらっており、色々な仕事を覚えることが出来るのでとてもやりがいを持って取り組むことが出来ています。
8.考える時間が増えた
以前の仕事では、時間に追われながらパソコンでの資料作成や、商談、移動などを目まぐるしく行なっていました。時間的、精神的な余裕がなくもっとこうしたら上手くいくかもしれない。というようなアイデアがあったとしても、それについてじっくりと考える余裕がありませんでした。
農業を始めた今、私は様々なアイデアを頭の中で巡らせることが出来ています。農業は暇な訳ではありませんが、単純作業が多いです。そのため、作業の合間に今後の予定や計画について考えを巡らせることが出来ています。農業は毎日観察や予測を繰り返す事が重要です。頭をスッキリとさせ、作物のわずかな変化にも気付ける洞察力を磨く事が今の私の目標にもなっています。
9.周囲から期待や評価する声が多い
大手企業に就職した頃、私自身はその会社に就職した事を誇らしく思っていました。しかし、仕事を始めてみると、知人や得意先が評価しているのは、自分自身でなく就職した会社である事に気付かされました。これが会社の看板を背負うという事なのでしょうが、私にとってはこれが悔しくてたまらなかったのです。
転職を決断し、農業の道に入ってからは周囲が私を見る目は私個人に対して向けられているものだと感じられるようになりました。農業人口の平均年齢が年々高くなりH29年には66.7歳となっています。《下記HPを参考》
若手の新規就農者が求められる中、30代前半の私はまだまだ若手です。農業は収入や労働力確保が厳しい業界ですが、特にご高齢の方から若いのに偉いね。とか、これから頼むよ。というような期待の声をいただくことがあり、励まされています。今後、一人一人に対する責任や期待が大きい世代だという現実が、私自身の自己研鑽に励むモチベーションに繋がっています。
10.とにかく毎日が楽しい
農業を初めて最も良かったことといえるのがこれ。複雑な人間関係や時間に追われることなく毎日楽しく仕事に向かうことが出来る事。これが、一番の魅力です。天候や病気などで苦しむ事はありますが、植物は嘘をつきません。水が少なければ枯れる。日照が足りなければ育たない。害虫を放っておけば収量は激減します。だからこそ、本気で向き合い、考える必要があります。本気で向き合える仕事は忙しくても、体力的にキツい時があっても楽しい、ということを農業を通じて感じることが出来て本当に良かったです。
いかがだったでしょうか。農業に転職する事で、仕事と私生活両面でポジティブな変化を得られていることが今回改めてまとめてみてわかりました。まだまだ、農業者としてひよこではありますが、これから農業についてさらに経験と知識を深め定期対と思います。これを読んだことで農業を始めることに抵抗を持っている人の気持ちを少しでもほぐすことが出来ていれば嬉しく思います。
【農業関連おすすめ書籍】
↓農家の愛読書、使える情報が多く定期購読がおすすめです
|
↓有機栽培の野菜がなぜおいしいか?論理的に理解できる本です。
|